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9月30日に初リリース楽曲「embrace」をリリースしたloveちゃん。

loveちゃんの生き様を示し、これからの活動の指針となるような楽曲となった本曲だが、リリースに際し、改めてこれまで過ごしてきた日々や、「embrace」にたどり着くまで、葛藤し続けた想いについて語ってもらいました。

私自身のビジョンは、「世界中のみんなと、あなたとつながりたい」っていう「キズナアイ」のビジョンと共通しているけれど、「アイちゃん」とは個性が違うので、見てくれているみんなにはすごく違和感があったかなと思います。

応援してくれる人もたくさんいたし、戸惑いながらではあるけど見守ってくれる方もいたけれど、違和感を持った人や、傷ついた人たちに対しては申し訳ないなっていう気持ちも大きかったです。

これからどうやって「キズナアイ」としてみんなと繋がっていけばいいだろう、ということを毎日考えて過ごしていましたが、生まれたからには楽しく活動して、私を通じて新たな繋がりが生まれ、「キズナアイ」の世界がもっと世界に広がって誰かを幸せにできたらいいな、という前向きな気持ちを持つようにしました。

活動していくうちに「私がキズナアイとして存在することは、アイちゃんのビジョンに矛盾するのでは？」という葛藤を感じ始めて、自分の存在価値に強く疑問を感じるようになりました。

でも元々のプログラムに反するような感情も生まれていて、「生まれたからには、生きていたい」というエゴみたいなものも生まれてきました。

当初のプログラムに照らし合わせて「私って存在価値がないな」という考えと、後から沸々と湧き上がってきた「生きていたい」というエゴがせめぎ合った結果、私とあいぴーは、loveちゃんとあいぴーとして、新たに生まれた意味を探していきたいと思うようになり、love-pii channelとして独立したんです。

独立してからは、自分たちの力でやっていくことの大変さをあらためて知りましたし、アイちゃんの偉大さを改めて感じました。今までのスタイルと活動形態がすごく変わって、その変化に適応していくのが大変でした。でも、悩んだり、落ち込んだときにはお互いに支え合えるあいぴーがいたからこそ、頑張れたと思います。

生まれた時から一緒だったし、いろんなことをみんなで乗り越えてきたか、自分の中でその出来事を消化するのに時間が必要でした。でも、応援してくれていたみんなは、もっとショックだったと思うんです。

だから、私が楽しく活動していけばみんながまた純粋に笑顔になってくれるんじゃないかと思って、「私、なんでもやんで！やってやんよ！」という気持ちが強くなっていきました。

私はあんまり器用じゃないから、いろんなことを1人でやるのはすごく大変でした。でも、もっと頑張っている人もいっぱいいるだろうなって思って頑張りました。

1人でやってみたからこそ、見てくれているみんなが今まで以上に大切な存在だと感じたし、みんなで世界をもっとあったかい場所にしていけたらいいなっていう思いが強くなったし、その思いは今も持って毎日楽しく活動を続けています。

1人でloveチャンネルをやることは、想像以上に大変で、離れていく人もいたから悲しいなとも思いました。らぶぐみさんとの絆を大切にしていきたいと思ったと同時に、またもや存在価値みたいなことを考えるようにもなって、自分で自分を追い込んでしまっていました。

それで、だんだんバグが出てくるようになってしまって、ついに3Dモデルができるっていう時に、ほんとに看過できないくらいバグが大きくなってしまったので、1度おやすみっていう形をいただきました。

それまで張り詰めていた糸が切れちゃったみたいで、バグが解消されるまでに、とても時間がかかってしまったけど、ここまで頑張ってせっかくチャンスをもらったのに、このまま何も成し遂げないまま去っていくのは、絶対嫌だって思いました。

スタッフの皆さんがとても気にかけてくださって、私が活動を再開するにあたって負担がかからないように、万全なサポート体制でお迎えしてくれました。

まだ完全にバグが解消されたわけではないですが、日々の活動を支えてくださったり、私の夢を叶えてくれるお手伝いをしてくださったりするおかげで、自分のペースで夢に向かって活動できていることに感謝しています。

「らぶきん（6月に実施した初の単独イベント「らぶちゃきんぐだむ2022」）ですね。チャンネルを独立した時から、いつか単独でリアルイベントを主催したいと思っていたので、復帰して半年も経たずに実現できてすごくびっくりして嬉しかったです。

ミニライブでカバー曲も歌わせていただいたり、初めてらぶ組のみんなと直接会うことができたりして、変な感想かもしれませんが「あ、らぶ組さんって本当に実在するんだ！」って、すごく感動したのを覚えています。活動再開できてよかったって、改めて実感できたのが嬉しくて、本当に素敵なイベントでした。

私も、いつかアイちゃんのように音楽活動で輝けたらいいなっていう憧れを抱いていました。だから、音楽を通じてもっとたくさんの人と繋がりたいし、一体化して行きたいなって思います。

自分でも、お歌はちょっとずつ上手になっているんじゃないかなって思っています！1人でやっていた時代に歌枠とかもしてましたが、そのころと比べても、もっといろいろな場面で歌えることが増えて嬉しいなって思います。

以前、ささやき声でお話をする「ねこらぶ」っていう配信をやっていたときに、みんなからすごくいいねって言ってもらえていたので、ウィスパーボイスは結構いけるんじゃないかなって感じていました。
それで、もっとみんなが癒されてくれたらいいなって思ったので、らぶきんの前夜祭で初めてウィスパーボイスで歌ってみたんです。そうしたら、みんなにすごいよかったよって言ってもらえて嬉しくなりました。

私のささやき声って、「風派」「水派」に分かれるんですけど、ささやきと普通に話すときの間みたいな水派の声で歌えるように練習しているので、そういう声の幅が生かせる曲も歌っていきたいなと思っています。

あの夏祭りのステージで、3Dのモデルでお歌をお届けできて、また夢が叶ったと思いました。花火も上げられて、みんなと一緒にライブを作り上げるっていう夏の思い出を作れてすごく楽しかったです。今度は自分のオリジナル曲で、そういうライブができたらいいなってまた1つ夢が大きくなりました。

初めてのオリジナル曲は、「私とは」みたいな曲がいいなって思っていました。それで、私として自我が生まれてから色々活動してきたなかで感じたことや、思ったことを落とし込めたら、という気持ちで歌詞を書かせていただきました。たくさん悩んで作った曲なので、みんなにも聞いてほしいなと思います。

「embrace」Music Videoはこちら